夏休みの工作、親は頭を悩ませますね。最近は文具店に行けば工作キットは色々売っています。
けれどそれでは味気ない!家にあるもので何かできたら良いのだけど・・・
どこのお宅にでもある段ボール。工作に使ってみませんか?
「段ボール工作は、大きいでしょう? ジャマだし運べないわ。」
大丈夫、それほど大きくはなく、簡単にできることがあります。工作大好きだった私が、3つの案をお教えします!
小さくしてみよう
大きな作品になるだろう、というのは「段ボールが大きいから」です。
小箱を与えた場合なら、子どもは小さな作品を作ります。段ボール作品は大きくなくてはいけない、とは誰も決めていません。大きなものを与えられたから、そこから連想して作ってしまうだけです。
堅いので大人の手が必要ですが、小さく切ってしまいましょう。
10cm四方でも良いです。正方形、三角形・長方形・・・辺が10cmならばつながります。大変ですがたくさん切ってあげてください。(もちろん10cm以下でも良いですが、小さいと切るのが大変です)
段ボールも切れるというタイプの鋸(ノコギリ)も売っています。
子どもはブロックや積木で、好きな形を作ることができます。たくさんの、つながるサイズの段ボールで「何か」ができます。貼るのにはクラフトテープ(つやつやしていないガムテープ)が良いでしょう。
「このくらいの大きさが欲しい」と言われたら切り足してあげましょう。元々立体のブロックと違って良いところは、平らなものを繋ぐ結果でも、立体になることの発見です。
「小さい段ボール1つからはじめる」ということが、想像力を刺激してくれます。私はティラノザウルスの頭を作ったことがありますよ。かなり大きくなりましたが。
古い「ポリゴン」(進化前の全方向CG)の発想で作れますから、ゲームが好きなお父さんの知恵があると面白いかもしれません。
むずかしいけどできるかな?
高学年になったなら、自分で段ボールを切ることができますね。ここでチャレンジしてみて欲しいのは、球を作ること。完全な球体にはなりませんが、参考になるものがあります。
サッカーボールです。
白黒タイプのものは六角形と五角形が絶妙につながって、球になっています。大人ですら「何かここおかしい~」と聞かれてもとっさに答えられません。(正五角形、書けますか?)
難しいですがチャレンジする価値はあります。少し間違うだけで完成しないので、根気が必要ですがパズルが好きな子に向いているのではないでしょうか?
細かいので貼るにはマスキングテープがオススメです。球になったら白と黒を塗って・・・かなりの達成感だと思いますよ!
こーんなこともできちゃうよ
段ボールを1晩、お風呂などで水につけましょう。水につける前に子どもに手で裂かせてみると、難しいことがわかります。
翌日取りだした段ボールをまずは裂(さ)いてみてください。ふにゃふにゃになった段ボールは、驚きの柔らかさになっていますよね。層がはがれてしまうこともありますが、大丈夫です。
これを千切(ちぎ)ったもので、何でもできちゃいます!紙粘土ほど細かい作業はできませんが、どんな形にでもなります。段ボールにはわずかですが糊の成分もありますし、乾くと元の堅さに戻るのです。
ある小学校の工作でも取り入れられているんですよ。これで何かをつくってごらん、と渡されると、子どもは自由に色々なものを作ります。なんだかわからない物体になることもありますが、子どもには意味あって作った形です。
注意
●乾くのに日数がかかりますが、ドライヤーを使用すると風で飛んだり剥がれてきたりします。(床に直置きすると水分が大変です。何か敷いて乾かしましょう)
●壁などに貼り付けながら形をつくる子どももいますが、完成品を学校まで運べません。 遊びではかまいませんが、作品としては注意してあげましょう。
そのままでも良いですし、何か飾り付けをしても良いです。素材は紙ですから、色を塗るのも簡単です!ニスを塗っても良いですね(紙用を使ってください)作っている間は重たいですが、乾くと軽くなります。
私も作ってみました!
ヨーグルトの空き容器に貼り付けながら形を作りました。形作りは5分程度で終わりましたよ。乾くのに3日かかりました。ペン立てになりますねー。
見てください、紙粘土とは違う風合いがあるでしょう?
糊やテープなど一切使っていません。これに色を塗ったり飾り付けしたり・・・底が少し不安定になったので、乾かす時に重石(おもし)を載せると良かったな、というのが反省点です。
何かを中に入れて形をつくることも簡単です。ただし水に弱いので食器にはなりません。ペン立てはもちろん、クラフトなカゴもできます。上手く中身を選ぶと、フタのできる箱も可能ですよ。もちろん中に何を選ぶかも自由です。
段ボールマトリョーシカ、できるかな?
厚いですが、貼り子(はりこ)の原理ですので、風船を中に入れても良いですね。お友達を呼んでワイワイ作業しても良いですね。大人も手をだしたくなるほど楽しいですよ。
段ボール工作は簡単ですし安い!今年はチャレンジしてみませんか?
⇒夏休みの自由研究(小学生・中学生)簡単で楽しめてそれっぽく見える方法