目上の方への感謝・お礼の手紙の書き方

手紙のイラスト

お礼の手紙を書いたことはありますか?

友人ならば、多少のマナー間違いは許されるかもしれません。目上の方へ対するものはマナーに注意したいもの。

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血のつながった身内ならば、それほど固く考えなくても良いかもしれませんが、義理の家の方(舅・姑)は目上の方となります。

職場の上司、先輩も目上の方ですね。

 

お礼の手紙を書く場面は?

手紙と封筒とペンの写真

あなたはきちんとお礼ができていますか?

ではどんな場面でお礼が必要になるのでしょう?

 

お中元・お歳暮

基本的に目下の人から目上の方へ日ごろの感謝で贈るものとされているので
簡単に言うと「上司などの場合、お礼はされません」でも貰ってしまった場合や、義理の家から届く場合はお礼が必要です。(嫁の場合)

 

もちろん物品も返します。この場合無理のない範囲で同等か少し下くらいの品を用意しましょう。

 

なお、「踏みつぶす」とされる靴下、履物。「勤勉」を意味する時計やカバンは、職場の目上の方へはNGです。(女性の先輩の場合カバンなどでも良いかもしれませんが、金額相場からすると、この価格の範囲では喜ばれるカバンは見つからないでしょう。)

 

品物にお礼をつけて渡すのは、本来順序がおかしいのです。目下(物品)→目上(物品)→目下(お礼状)という順序が正しいのはわかりますよね?

 

義実家などは、シーズン始まりとともにキッチリ用意される方もいるので、先に貰ってしまうこともあるかもしれません。(親から息子へということになるので、お中元・お歳暮という名目ではないこともあります)

 

御香典・御仏前・御供え

自分の不祝儀の場で何かを目上の方からいただいたらお礼が必要です。半返しの品物と同時にお礼状をつけるべきでしょう。不祝儀のお礼状の文面には、感謝を連想する「お礼」の言葉は使いません。

 

「喜ばしいことは何度でもおきるべき」というものが日本の考え方です。お礼は喜びになるので、「心遣いを賜(たま)わりまして」「拝受いたしました」という「丁寧に気持ちを受け取りました」のような内容になります。

 

口頭でも○○(故人)が喜んでいるという話し方にするようにしましょう。

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自分へのお祝いのお礼(結婚・出産・他のお祝い)

当然ですが、目上の方からも祝われることがありますし、お礼は必要です。半返しの品物と同時にお礼状をつけましょう。結婚式の引き出物のみにしてしまってはいけません。

 

仲人など引き受けてくださった方には特にしっかりとお礼が必要になります。成人祝いをいただいた際には、成人した本人にお礼を書かせましょう。

 

自分が入院などした際のお見舞いへのお礼

退院した場合、物品を半返しします。快気祝いと全快祝いは意味が違うので注意しましょう。(全快は、もう通院の必要のない完治です。骨折など)

 

心配かけたこと、迷惑かけたことを詫びる文面になります。励ましがあったおかげで、と感謝します。(稀に、旦那さまの長引く入院中に、嫁としてお礼状を送っておくこともあります。)

 

お土産

上司や先輩から、旅行のお土産などを個別にいただいたら「口頭で」心からお礼を述べましょう。旅のお土産に物品で返す必要は無く、自分がどこかへ行った時に忘れず購入します。(あまり旅行されない方は、珍しいお菓子などを、先日のお礼にと渡しても良いです)

 

あえてお礼状は必要ないでしょう。

 

高級品だ! と思っても、お礼状というほど堅いものは必要ありませんが、後日また、感想を告げられると良いと思います。「美味しかったです」「飾っています」「使っています」「気に入っています」「初めて本物を見ました」など言われると悪い気はしません。

 

上司の退職

必ずしも出すと決まってはいませんが、感謝しているなら伝えたいもの。退職されても尊敬すべき目上の方、言葉を選んでお礼状を送りましょう。

 

招待パーティのお礼

特殊な例ですが、誕生パーティや、身内のパーティに呼ばれる場合もあります。義実家の場合は、行く際に手土産は必要ですがお礼はいりません。上司がパーティを開き、招かれたらお礼を書きましょう。

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お礼の手紙に書けるフレーズは?

手紙の写真

相手によって、実は差があるのです。たとえば、お礼ですから感謝を述べるわけですが・・・

 

ありがとうございます
感謝しております
深謝いたします
厚くお礼申しあげます
大変うれしく思っています
お礼の言葉もございません

 

・・・と、まだまだたくさんあります。

 

上から下へ、感謝が深くなっているのは気付かれたかと思いますがでは送るべき相手にはどのラインが適切なのか・・・残念ながら、会社の規模、上司との関係、あなたの年齢など色々関係してくるのです。

 

でもさすがに、家族になっている義実家に「お礼の言葉もございません」はいきすぎですよね。ただし口頭にて、「こんな気をつかって頂いて、何てお礼していいのか・・・」と言うことはありますし、使って大丈夫です。

 

他にも、もちろん敬語は必須ですし、「頭語・結語」は正しく使いましょう。

 

一般的な頭語

拝啓・拝呈・啓上
対になる結語(必ず対にします)
敬具・敬白・拝具
丁寧な頭語(上司への場合)
謹啓・僅呈
対になる結語(これも対です)
敬白・僅言

 

頭語の後には時候の挨拶が続くのが一般的です。

 

お礼が遅れてしまった時の手紙の書き方は?

古いタイプライターの写真

まず遅れそうな時は、電話やメールででも先に連絡しましょう。メールでは「略礼ですが」という言葉を使います。手で受け取り、その時点で遅れそうなことがわかっていれば、口頭でしっかり感謝を伝えましょう。

 

その後、しっかり書面でお礼状を書くのがマナーです。お礼は1週間以内とされているので、それを超えると遅れたということになります。

 

しかし、うっかり、お礼を忘れることもありますよね。

 

「本来ならば早急にお礼を申し上げるところ」
「お礼が遅くなって~心よりお詫び申し上げます」

 

と、素直に詫びます。遅れた理由を書き込む必要はないし、余計です。

 

もちろん、目上の方へのお返しは、緊張しますよね。お礼状にマナー違反がないか、気になるでしょう。間違いは良くありませんが、ガチガチに固まる必要はないのではないでしょうか。(故人の代弁である不祝儀は別ですが)

 

部下が、顔色をうかがいながらビクビクとお礼を言ってきても嬉しくありません。「お礼」なのですから、笑顔で「ありがとうございます」を伝えたら良いのです。

 

例文を参考にしても、履歴書を書くかのように緊張しなくて大丈夫。「礼儀がなっているな」と思われるまでで良い、という気持ちで紙に向かってくださいね。

 

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