中学生の自由研究、理科って何をテーマに選ぶのがいいの?

中学生の男女のイラスト

小学校と違い、高度なことが求められ、「理科」と指定されることも多いのが中学校の自由研究。

理科が得意ではない子には非常にハードルがあがってしまいます。

 

この年齢は「提出しないのもカッコイイ」など言い出しかねなく、頭が痛い問題。

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「きちんとやり遂げることがカッコイイ」のです。逃げずに理科と戦いましょう!

 

そもそも理科って?

理科

「数学以外の自然科学」という定義のようです。物理・化学・生物・地学などにわけられますが、境界は非常に難しいです。

 

たとえば「人間」は「有機物(ゆうきぶつ)」と考えると「化学(ばけがく)」であって、「細胞」などのことまで考えるときちんと「生物」です。分子が化学で、細胞は生物。難しいですね。

 

体を動かすことは「物理」の運動になります。「数学以外」と言っても、研究データを集計したり、表にするためには「計算」が必要であり、数学も必要になります。(数学は予測ではなく決まった形式があり、数学に理科が入ることはありません)

 

小学校の自由研究だと、簡単にまとめて結果を提出することでOKが貰えましたが、「実験・研究」のような深さが必要な「中学」です。

 

何を実験したらいいの?何を研究したらいいの?

理科の実験をしてる先生のイラスト

自分の身の回りを見ると、天然のものはほとんどありません。何かしらの研究・技術の結果作り出された「加工されたもの」ばかり。特にプラスチック・金属・紙が多いのではないでしょうか。

 

それらをこれから研究するのはとても大変なことです。かろうじて紙は研究できますが、重さや質量を計るなどになり、1g以下まで計れるスケールが無いと実験になりません。

 

ここで「やっぱり外に出よう、自然に触れよう」と考えるから、理科の自由研究は重く感じるのです。

 

ですが、家の中にあるものでも大丈夫です。

 

切り口を変えると、プラスチックや金属が「そこに至った経緯」を調べるのも研究です。

 

国語が得意なら発明した科学者を調べ上げても良いです。

 

なぜこの素材がこの品に適して選ばれたのか、理由を考えるのも研究です。

 

中学生にしかできない発想もあります。「見方をかえる」ことが、実は簡単で面白い実験になります。

 

「ノートが紙以外で作られていたらどうなるか考えてみた」

 

どうなるでしょう?○○以外だったらどうなっていたか、というのは実験研究になります。危険な結果になるかもしれませんが「エアコンをつけずに1日過ごしてみた」も理科的結果になります。

 

 

「家中の時計をとめてみた」
・・・これは家族に叱られます。

 

「1日電話回線をぬいてみた」
・・・これも家族に叱られます。

 

グラハム・ベルも科学者ですから実験です。植物の成長観察記録は小学生レベルですし面倒です。中学生ならば、食べ物を室温で放置する実験も手です。卵や納豆は、数日で家族から苦情がくるかもしれませんが。

 

あまり変化の予測できないものは、漂白剤にいれて放置すると面白いかもしれません。(漂白剤には入れてはいけない物質もあるので注意が必要です。)

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いかにもふざけた結果になるかもしれませんが「逆さまにしてみた」も実験です。逆さまにしたカップに液体を注ぐと母親に叱られると思いますが。

 

この場合理由があって「正しい方向」になっているわけで、逆にして実験すると大変なことになりかねませんが、想像の域でならばどこまでも可能。結果正しい方向である理由が、実験の結果に足されます。

 

「○○してみた」は、動画でも人気で面白い分野。

 

もちろん提出時には「してみた」ではなく「を実験しました」と書きましょう。

 

キッチンに行くとそこそこ材料があります。家にあるもので実験計測ができそうなものが見つかりそうですよ。

 

冷蔵庫の中にもいっぱい。栄養や色素を調べることも「理科」に入ります。ここは真面目に実験する子向けでしょうね。

 

理科の文字と実験道具のイラスト

 

たとえば「50gはこのくらいの大きさ」になることを調べる。これはわりと簡単で、女子なら将来も役立つ知識になるでしょう。野菜をはじめ、肉や調味料の「50g」を計量し撮影、まとめます。

 

火の温度は測れませんが、油は測れるので「100℃で3分揚げてみた」としても実験です。「180℃で30分」などとすると火事になるので、きちんとした子のみです。

 

電子レンジは危険なことになりかねないので、実験には使わないようにしましょう。やはりキッチンは女子向けですね。結果美味しくないものになるかもしれませんがケーキなどを焼き、5分ごとに中を確認する。この途中経過は実験です。

 

「炊飯器を3分ごとにあけてみた」でも実験です。今はカメラで簡単に撮影できるので、昔より実験が簡単なのですよ。家庭科の域かと思いますが、熱による反応は理科です。

 

中学生の発想は「斜め上」を行ってしまって良いのです。教師も今時の中学生を理解しています。「○○してみた」は若者の好奇心で、「あほらしい」と思えることでも「理科」なのです。

 

家族に叱られるかもしれませんと書いたものもありますが、叱られたら血圧を測ってみるのも一応実験になります。だからといって叱られるようなことばかりしていると(家庭の立場的に)大変な結果になるかもしれませんが。

 

要するに「何かを行ったらこうなった」ということが理科です。もちろん大惨事になるような結果が予測されることはやめましょう。命の危険になるようなことも当然だめですよ。

 

そして投げやりではなく、きちんとまとめることです。予測・実験・結果・感想をしっかり書きましょう。楽しかったかもしれませんが、まとめるまでが「自由研究」ですよ。

 

この記事をごらんになっているのは、中学生の親御さんかもしれません。もともと理科の苦手な子、不真面目な子に「普通の自由研究」を求めても辛いのです。

 

「中学生とはこんなものだ」と理解し、「これでもいいんだよ」と提案してあげましょう。イマドキの中学生には「○○してみた」は良い「発想キーワード」です。危険の無い限り応援してあげましょう。提出しないことを選ばれるより良いと思ってくださいね。

 

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