抜け毛って気になりますよね。正しい予防方法はできていますか? 若くてふさふさでも、女性でも関係ありません。
秋は抜け毛が増える季節ということはご存じですか? 動物は夏毛から冬毛に変わり、人間もそのなごりで秋に抜け毛が増える方がとても多いようです。(自覚のない方もいますので正式な統計はありません)動物と違って冬毛が生えてくるわけではないのが問題…。
自然に生えかわるものですから、完全に防ぐことはできません。ただし、抜け毛を減らし、進行を遅くする予防法はあるのです。
若い方も必見! ポイントを3つ、お教えいたしますよ。
その1・帽子をかぶりましょう!
頭も皮膚(ひふ)なのを思い出しましょう。紫外線はやっぱり頭皮にもNGなのです。顔のように守ってあげなくてはいけません。
さらに日光を吸収し温度のあがりやすい、毛のはえている頭皮は『汗をかくこと』と『乾燥すること』を繰り返しています。地肌に良いわけがありません!
紫外線が強いのは夏ですが、年中気にしなくてはいけませんよ。夏は暑いから帽子をかぶるけど、他はかぶらない方も多いですよね。秋冬は特に乾燥に気をつけましょう。
毛髪のパサつき、うるおいなどを気にされる方は多いのですが、頭皮の乾燥までは気が回らないものです。乾燥する時期は加湿を心がけましょう。
長年紫外線を浴び続ける頭皮は、毛穴が弱ってきます。怖いですね。
もちろん毛髪も痛みますし、大量に汗をかくことによって、毛根が弱ってしまいます。通気性の良い帽子を年中かぶるようにしましょう。
その2・間違わないで、頭皮マッサージ!
頭皮の血行をよくするとされるマッサージですが、正しくおこなっていますか?
手を洗ってから行うとされていますが、やはりそれだけではいけません。血行は良くなりますが、頭皮の汚れや細菌を揉みこんでしまっていますよ!
本来なら毎日清潔にしなければいけない頭の汚れを、毛穴に押し込んでいることに気づいていますか? 細胞レベルでも、細菌や油分を皮膚の中に入れていることになるのです。
頭皮マッサージにかける時間は1日3~5分までとされています。汚れている皮膚をそれだけの時間揉むことは怖いですよね。
私がおススメするのは、やはり洗髪後です。お風呂上がりに毛髪を乾かし、1番清潔な時に行ってください。
時間はやはり3~5分。これ以上行うと頭皮を傷つけてしまいます。
また、入浴前にブラッシングというのも大事です。女子っぽいですか? 男性でも大切ですよ。毛のからまりを取り、軽く毛穴の汚れを浮かせておきましょう。
濡らす前に汚れを浮かせておくことで、より落ちやすくなります。静電気のおきにくい良いブラシを使って下さいね。
その3・抜けない毛を作る!食生活
「髪に良い食べ物は?」と聞くと、たいていの方は「海藻(かいそう)!」と答えるでしょう。もちろん黒々つやつやとした毛に必要な養分ですが、抜け毛予防のためには他にとってほしいものがあります。
★たんぱく質をとりましょう。
毛髪の主成分はたんぱく質です。筋肉をつくる栄養などと考えられがちですが、人間の細胞はたんぱく質でできています。
抜けない毛にするためには『毛根を太らせてあげること』です。栄養不足の細い毛では、抜けやすくなって当然。毛先まで食べ物で栄養を与えることは難しいですが、根元から太くすることは大切です。
毛根が太く丈夫になっていれば、通常より抜けにくくなるのは想像がつきますよね。外部からの栄養や刺激をあたえる方は多いのですが、生えてくる毛のことを考えたことはありますか?
今から生えてくる(のびてくる)部分に充分なたんぱく質を与えてあげましょう。良質なたんぱく質は体にやはり大切なものです。
たんぱく質といえばお肉などを想像しますが、朝食で卵やチーズを取ってください。眠っている間に細胞は作られますから、朝の段階では不足してしまっています。
★ビタミンAをとりましょう
ビタミンAは、皮膚を強くして守ってくれます。緑黄色野菜に多く含まれているβカロテンは体内でビタミンAに変わります。
皮膚にはビタミンかな? と思っていても、ビタミンは種類が多いうえに、どの野菜が良いのかわからないのがこの栄養素の難点。頭皮のため特にとってほしいものはビタミンAになります。
カボチャ、にんじん、ほうれん草に多く含まれています。βカロテンなので緑黄色野菜と呼ばれるものでしょう。
成人男性で1日に必要な量を考えると、カボチャならば300g、ほうれん草は250g(ゆでる前)で、毎日とることはなかなか大変な量かもしれません。
オススメはにんじんです。120g程度で1日に必要なビタミンAがとれるため、意識してさえいれば毎日とることができます。
にんじん120gは1本の半分と考えてください。この量を取るのは難しくないですよね。ビタミンAは油で吸収が良くなるので、ソテーなどにするのも良いでしょう。
抜け毛予防に私がオススメするメニューは「卵とにんじんのおみそ汁」です。卵1個・にんじん2分の1本に、刻んだ油揚げを入れてください。毛根に必要なたんぱく質、頭皮に大切なビタミンAと吸収を良くする油分、強いトリオが1杯でとれます。
カボチャの煮物は、味付けがおしょうゆ少々「のみ」で充分美味しくなるので、男性やお料理をされない方にも試して欲しいです。
早すぎることはない予防
頭皮が皮膚だと思えば、若いうちからケアしてあげたいものです。紫外線はもちろん、通常のケアも顔や腕などと同じように気を使ってあげましょう。
遺伝だからという男性も、紫外線は気をつけて。将来の毛はしょうがないのかもしれませんが、見え隠れする地肌がダメージをうけていては、シミだらけの頭皮になってしまいます。
毛穴と毛根を丈夫にしてあげることが大切です。傷をつけないようにし、栄養もとってくださいね。いずれは抜ける毛ですが、抜ける時期を遅らせることはできますよ。