初盆の季節、迷うのはお返しなどになりますね。「初盆の法要」を開く地域もあるようです。
一周忌の期間でもありますので、人の集まりやすい夏に「一周忌法要」を行う家もあるでしょう。(命日より早ければいつ行(おこな)っても良いとされています)
初盆のお供えのお返しの金額は?
法要の場合としてお話します。不祝儀ごと以外でも日本では、一般的にお返しは半額~3分の1程度の金額とされています。法要では招く人数はわかっていますので、引き出物という形でお返しします。(真言宗などわからない宗派もあります)
その場合、お返しする当日にお供えをいただくわけですから、金額はわかりません。いただく金額の相場がだいたい「5000~2万」と予測し、3000円程度の引き出物で良いでしょう。(高額の地域もありますし、故人によっては高額になることもあります)
会食の席も設けますので、食事代も入りますし、安すぎると言われることはないでしょう。(当然ですが見るからに安物は避けましょう)
会食ではなく、お弁当を包む場合もあります。受け取った金額が多かった場合、後日早めに、さらにお礼を送りましょう。3000円からあるので、カタログギフトもおすすめです。
会食がある場合は「法事」と呼ぶのが正式とされています。お経をあげていただくのが「法要」です。
お礼の書き方は?
手書きが良いとされていますが、印刷でもかまいません。文章が不安でしたら、印刷所に相談の上任せるのが安心です。(ネットではなく地域の印刷所に相談してください)
もちろん、綺麗に印刷できるならパソコンでもかまいません。
拝啓から始まり、時下の挨拶の後、故人の名を入れ、丁寧にお礼を書きます。「時下ますますご清祥のことと心よりお慶び申し上げます 亡○(続柄) ○○○儀(故人の名前) 初盆に際しましては ご鄭重(ていちょう・丁重とは書かない)なるご厚志(いただいた御供えなどのこと)を賜り大変有難く存じております」
故人も喜んでいるだろうという文を入れます。「故人もさぞかし浄土において感謝していることと思います」
お礼を「供養のしるし」として渡しますので受け取ってくださいという文を書きます。「ささやかですが(送る場合は、つきましては)亡○の初盆供養のしるしとして心ばかりの品を用意いたしました(送る場合は、お送りいたします) 何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます」
略儀で書中であることを詫びる。「略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます」送る場合は、この前に「本来であれば拝眉(はいび・会うこと)の上お礼を申し上げるところではございますが」がつきます。
手渡しの場合は、来ていただいたお礼も書きます。「本日はまことに有難うございました」法要の日付、住所と喪主名、親族一同と書く。(親族のみの法要の場合、親族一同は必要ありません)
文章には句読点を使いません。スペースをあけます。縦書きで書き、丁寧で正しい日本語を使う。
故人や喪主・施主の職場の方々が、従業員一同として御仏前や御供物をいただいた場合、代表の方のみが法要に参列されるかと思われます。故人の職場の方でしたら、後日小分けできる菓子折りなどを届けると良いでしょう。
喪主・施主の場合、喪主の手からお礼状を個別に渡すのが良いでしょう。
この場合、「お陰をもちまして去る○月○日に初盆の法要を滞りなく相済ませました」といううふうに、「法要を無事に終えた」ことを文章にします。
あとがき
いかがでしたか?法要の無い地域にて、初盆に菓子折りなどを持って来られた場合、御供物のみならお礼だけでも良いでしょう。
御仏前をいただいたり、高価なお供えの場合は、できるだけ早めにお礼の品を用意しましょう。(この場合も金額は半額~3分の1です)
浄土真宗の場合は初盆にたいして特別なことはしないとされています。ですが宗派はわかりにくいものですので、御仏前にはお礼をするべきでしょう。
地域差がかなりあるのが、不祝儀ごとのお供えや金額です。ネットで調べられる時代とはいえ、不安があるようなら、地域の年配の方に聞いてみましょう。親族に聞けるなら一番確かです。