風邪薬は飲むべき?効くタイミングで抗生物質をとりましょう

風邪を引いて熱が出て頭痛で苦しむ男性のイラスト

風邪っぽいな…という時、すぐに市販の風邪薬を飲んでいませんか?

なかなか治らない、はじめに薬を飲んだのに悪化した、という方はこの『薬』を理解しましょう

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きちんと風邪に向かうにはタイミングが大切。いつ何をとるべきかお教えしますね。

 

風邪薬は飲んだほうが良い?

風邪薬のイラスト

結論から言うと、ひきはじめは飲まないほうが良いです。

 

風邪のひきはじめは、体内で「兵隊に集合がかかっている」状態です。この兵隊にできるだけ粘ってもらいましょう。

 

実は彼らは、何度も色々な風邪菌を退治してきた、立派な兵隊。今回の敵にはこういった対策をしようと自分たちで考えることができます。

 

風邪の症状は、戦っている時におこります。兵隊ががんばって、敵を体外に出している状態。これが、咳だったり鼻水だったり熱だったりするのです。

 

風邪薬を飲むというのは、この敵を外に追い出す窓をふさいでしまっている状態ですね。兵隊はがんばってくれますが、敵も簡単に減らないので消耗していってしまいます。

風邪菌と戦う免疫系の兵隊のイラスト

市販の風邪薬『総合感冒薬(そうごうかんぼうやく)』は単なる、お城の窓です。敵を倒してはくれません。あくまで「症状をおさえる(緩和する)」薬なのです。

 

ただし他のお城(他のかた)にうつる場合がありますから、ビジネスなどで人と会う場合は飲みましょう

 

持続時間の長いタイプもありますが、布団に入ってしまえば、兵隊にがんばってもらわなくては。体外に敵を出さなくては、戦いは終わらないのです。

 

兵隊を応援するためには、しっかり栄養水分をとること、湿度をたもつこと、睡眠をとることです。

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抗生物質ってなに?

抗生物質のイラスト

そのうちに戦いが本格的になり、高熱などの症状に変わります。本当ならここでも薬に頼らず治したいところですが、体力が消耗してしまうため飲んでもかまいません。

 

兵隊は数日の戦いで、今回の敵を倒す方法を勉強しています。一気に敵を出そうとする時がくるために症状が重くなると感じますが、この先は長引かないのです。

 

ズルズルと何日も『総合感冒薬』を飲んでいては、敵は減っていきません。これが「なかなか治らない」「長引いている」状態です。

 

症状が重くなって高熱や関節痛など、つらくなったら医療機関にかかり『抗生物質』をもらいましょう。これはいわば「援軍(えんぐん)」で、兵隊の助けになってくれる存在。やっとただの窓ではない、戦える味方ができるわけですね。

かわいい薬のイラスト

もちろん初期症状で『抗生物質』をもらいにいっても良いのですが、お城は戦いを繰り返して強くなって行きます。あらゆる敵を経験することで、強い体になれるのですね。

 

ですからいつも薬に頼っていると、兵隊は戦い方を覚えません。「風邪をひきやすい」カラダになってしまいます。

 

もちろんこれはある程度体力のある方の場合です。体力の無いお子様やご年配の方、持病のある方は早めに医療機関へかかりましょう。

 

医療機関でもらった薬は、その時の症状専用の薬です、治って余ったなら捨てましょう。「次の時用に」なんて置いて、飲まないように注意です。他の家族に飲ませるなどはもちろんNGですよ

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どの市販薬がいいの?

ボトルに入った市販薬のイラスト

市販薬も、化学薬品です。出ている症状に合うものを選びましょう。

 

市販薬は総合感冒薬ですから、症状をおさえるものです。抗生物質も市販されているようですが、風邪薬とは別のものですし、種類が少ないために探すのは大変です。

 

今は遅い時間までドラッグストアもあいています。薬剤師さんに一番つらい症状を伝えて選んでもらいましょう。

 

置き薬や、常備薬ですませたかったら…? 症状にあう成分が入ってるか確認しましょう。

体温計のイラスト

★熱をさげるもの

アセトアミノフェン・イブプロフェン・エテンザミド

こういったものは「解熱鎮痛剤」という形でも売られています。熱のみならこちらで大丈夫ということですね。のどの痛みにも効きますが、ただ痛い時はアセトアミノフェン、炎症をおこしてきているならイブプロフェンと、選ぶものが違います。

鼻水・鼻づまりに苦しんでる人のイラスト

★鼻水・鼻づまり

クロルフェニラミン・マレイ酸塩・フマル酸など

あまり聞いたことのない成分が多いジャンルです。覚えるのも大変なので、鼻水症状の場合はやはり薬局に行った方がいいかもしれません。

咳に苦しんでる人のイラスト

★咳

リン酸ジヒドロコデイン・dl-メチルフェドリン塩酸塩

こちらも難しいですね。咳には「咳に!」と書かれているものが良いのかもしれません。

 

こちら、お持ちの薬とくらべていただくと、熱・鼻・咳、それぞれの症状に対応したものがきちんと入っていることがわかるかと思います。

 

問題はそれぞれがどの割合か、です。解熱鎮痛剤を常備してあるならば、鼻水に強いものと咳に強いものを、常備として足したいところですね。

 

風邪をひかない体になろう

健康のために運動をしてる動物キャラクターのイラスト

そもそも敵である風邪菌が、侵入してきづらい体をつくることが大切です。普段から免疫力をあげるようにして、冷えなどの原因からも体を守っておきましょう。

 

ひきはじめには飲まないほうがいいのは『総合感冒薬』ですが、飲んで良い薬もあります。

 

それが「葛根湯(かっこんとう)」と呼ばれるもの。これはひきはじめ専用のような薬だったりします。

葛根湯などの粉薬のイラスト

葛根湯は熱でも鼻水でも咳でもなく、「免疫力を助けてくれる」成分なのです。最初からの援軍、城にいる兵隊たちの強い味方であります。

 

なので、ひきはじめにはまず葛根湯! 名前がかっこいい風邪薬とは違いますが、兵隊を助けてくれるなんてすごいですよね。ぜひ、家と職場に常備しておいてほしいものです。

 

寒くなれば風邪は増えますが、温かい時でも安心できません。薬には期限がありますから、定期的に常備薬を見直してくださいね。

 

⇒スポーツドリンクの作り方、突然の風邪でも知っておけば便利!

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